私たちの「基地」(内藤 麻貴)

STUDENTS / ゼミ生日記

私たちの「基地」
(ゼミ終わりのガランとしたVラボ)

 4回生の内藤です。私たちのゼミは、主にVisual Lab1、略して「Vラボ」で活動しています。大学にいる4年間のうち、私は最も多くの時間をこのVラボで過ごしてきました。今ではとても親しみやすい居場所です。

 ゼミは毎週水曜日の2時半から4時過ぎまでですが、きっちり終わったことは一度もありません。作業を続けて居残りをするため、いつも帰る時刻は夜の10時を超えてしまいます。最近では、取材をしてきた60分テープ6本分の映像を編集機へ取り込む作業に、気が遠くなるほど時間がかかりました。また、大量の映像を整理し、それを一つの話として繋げるために、3時間近く編集機の前に座り続けたこともあります。このように辛いと感じる場面は多くありますが、そんな時でも、ゼミ生がお菓子を差し入れてくれたり、10月22日のゼミ生日記を書いた「画伯」こと梶田さんが黒板などに似顔絵を描いて和ませてくれたりするので、「頑張ろう!」と気持ちを持ち直すことができます。

 時には作業の息抜きに、「もののけ姫」に登場する「乙事主」は九州地方から来たということなど、マニアックな雑学をゼミ生から教えてもらい、つい盛り上がって本来の目的を忘れてしまいます。それでも、気づけばお互いで注意し合える関係が生まれていました。それぞれが取り組む映像制作については、「言葉選びのセンスがない」や「このカットのアングルいいね」などと、あちこちから声が聞こえてきます。自然と入り浸ってしまうほど、Vラボは私にとって居心地の良い場所となっています。

 卒業まであとわずか。この思い出深いVラボとの別れにも寂しさがこみ上げてきます。


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